期間工から弁護士を目指す男の孤軍奮闘記

法律と情熱で人知れず苦しむ弱い立場の人を救いたい。

行政書士試験の記述式の勉強法④「具体的な問題の解き方とインプット法」

 

 

以前までの記事では、記述式の最適な対策とは本試験と同形式=事例問題を解きまくることであり、その理由は、インプットの最小限化と初見の問題に対する思考力の訓練にあると書きました。

 

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 今回は問題の解き方について具体的に解説していきます。

ここで、今年度の本試験や問題集の問題を題材にして解説したいところです。しかし、学習の初期段階では、判例、条文のインプットが不十分なため、肝心の方法論が理解できないという状況になってしまうおそれがあります。ですので、今回は法律の知識ゼロでも理解できるように解説したい思います。本試験を使った解答の過程については別に記事にできればと考えています。

 

問題を解く手順

1、問題文全体を読む

まず、全体の概観をつかみます。その際、重要だと思われる事実にマークを付けていきます。何が重要かについてはインプット量に比例して分かってきます。勉強の初期段階では気にしなくてよいでしょう。

 

2、問いの部分で何をきかれているかを把握する

問題文の構成として、原則として最初に事実、後半に問いが書かれています。その問いに忠実に答えられなければ、点数が得られません。後のあてはめの部分で確認するためにも線を引いておくとよいでしょう。その際、問いは3つぐらいに区切られるので、それぞれ分けて把握することが重要です。

 

3、再度問題文を読み、問いに関係のある事実に着目する

ここで、関係当事者の簡単な図を作り、問いに関係のある事実を正確に把握します。

 

4、判例、条文のどのあたりの論点かあたりをつける

たとえば、「だれに対して、どんな主張を、いつまでにすればよいか。」という問いに対して、①誰に対して→AかBだな。②どんな主張を→〇条か〇〇条だ。③いつまでにすればよいのか→たしか判例ではこうだったな。という感じです。文字に書き出すと他の候補の記憶の喚起にもつながります。

 

5、あたりをつけた判例、条文に対して1つ1つ検討し、本問ではどれについて書くべきかを決定する

候補を挙げておいて、1つ1つ検討し、消していく方法をとることで、間違った解答を防ぐことができます。

 

6、登場人物や事実に気を付けながら、判例、条文を本問に即してあてはめ、文章化する

書くべき判例、条文が決定したら、先ほど書いた図や問題文を見ながら登場人物や数字を間違えないようにあてはめます。

 

7、40字におさまるように、無駄な文を削る

 

8、再度、文章を読み、問いに答えられているか、人物に間違いがないかを確認する

 

ざっと書きましたがこれが基本となります。問題や状況によっては順番が前後したり、飛ばすこともありますが、これに従えば点数が取れます。

 

ここで重要なのは、記述式の学習を開始した初期の段階で、1から8までを全てやる必要がないということです。というかできないと思います。もし、できるのであれば復習の際に自分が足りない部分をインプットしながら、どんどん問題を解いていきましょう。

ほとんどの人が手順の4ぐらいまで進んで思考が止まるかと思います。そこで、10分ぐらい考えて思いつかなかったら、すぐに模範解答と解説を見ましょう。すぐにです。その際に、自分が1から8のどの部分でつまずいたのかを明確にして解説を読みます。そこで、なぜ解けなかったのかを考え、似た問題が出た場合に解けるようインプットします。この時に、注意が必要なのは、解説でつまずいた所を覚えるのではなく、理解することです。ただ覚えてしまっては似た問題を違う角度から出されたときに対応できなくなります。なので、理解してから記憶します。

 

解説を読んでいてもイマイチ腑に落ちないことがあります。または全然理解できない。その時に初めて学者の基本書や予備校の参考書で調べます。ここでも注意すべきは、30分ぐらい調べても分からない又は載っていないときは、次の問題に移りましょう。法律の勉強は数学と似ていて、他の論点を理解していなければ解けないという問題も多くあります。付箋を貼るなどしてとりあえず保留にしておきましょう。

おすすめの参考書

試験対策講座 行政法 伊藤 真

行政法 櫻井 

 

 

問題を解きまくっていくと1から8まで自力でできるようになってきます。ここで注意したいのは、模範解答と自分の解答が必ずしも一致していなくてもよいということです。文章として意味が通っていて、書くべき判例、条文のポイントさえおさえていれば、得点できます。自分の解答が得点できるのかは、予備校の模試で第三者に採点してもらうとよいでしょう。

 

以上を実践すれば、記述式で確実に得点できると思います。次は実際に問題を使って解説できればと思います。

 

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